ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 しばらく並んでいると、

「次の方、注文をどうぞ~」

 お姉さんがそう言った。

「犬垣さん」

 私の前に並んでいる絵美ちゃんが呼びかけると、絵美ちゃんの左隣にいる犬垣君がバババッと高速スピードで携帯で文字を打ち、画面を見せる。

『イチゴチョコ、バナナチョコ、ポップショコラを1つずつお願いします。』

 それを見たお姉さんの眉が下がる。

「すみませんが、口頭でお願いします~」

「もうっ! なんでここで携帯使うの!? 犬垣のバカッ!」

 犬垣君の右隣にいるみっちゃんはそう言うと、

「携帯じゃない。《ガラホ》だ」

 と、犬垣君は反発する。

「どっちでも良いわよっ!」

 みっちゃんはそう言ってお姉さんを見ると、

「イチゴチョコ2、バナナチョコ2、ポップショコラ3、お願いしますっ!」

 私達全員のクレープを素早く注文してくれた。

「並んだ意味ないね」

 私の後ろにいる瀬名君がクスッと笑いながら言う。

 私は後ろをチラッと見ると、瀬名君の隣でりすなちゃんが苦笑いしていた。
< 434 / 700 >

この作品をシェア

pagetop