ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
その夜、私は雨瀬先輩にSINE《サイン》から電話をかけていた。
ベットにちょこんと座っている私は、ぎゅうっとピンク色のスマホを握り締める。
――――再従兄弟(はとこ)がストーカーなんて、すっごく嫌だよね? 気持ちは分かるけど、気をつけた方がいいと思う。
私の心に、昼休みに言われたみっちゃんの言葉が、よみがえってきた。
本当に笠原君が……黒うさぎなのかな……?
帰り道、先輩に黒うさぎのこと言おうと思ったけど、結局、言えなかった。
でも……――――、電話ではちゃんと言いたい。
『もしもし』
耳元に響くバリトンの声。
ドキィッ!!
わわっ、先輩、出たっ!!
「あっ……、先輩……?」
『そうだけど、どうした?』