ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 つむぎちゃんは涙ぐみながら、ぎゅっとスマホを抱き締める。


「SINE《サイン》は私にとって、黒うさぎのグループ全員にとって神なんだ……! だから、SINE《サイン》さえ、守れればそれでいいんだ……!」


 それを聞いて、私の胸がきゅっと痛む。


 つむぎちゃん……。


「佐熊も同じようなこと言ってたな。SINE《サイン》が神だって? 本当馬鹿馬鹿しい」

「馬鹿馬鹿しいなんてよく言えるな。さっき、野山のスマホに黒うさぎからSINE《サイン》電話がかからなかったら、野山を見つける事すら出来なかったくせに」

「は?」

 雨瀬先輩は、つむぎちゃんを睨みつける。


 さっきの電話、黒うさぎからだったんだ……。


「バスの中では、黒うさぎのこと知らないって言ってたけど、本当は誰なのか知ってんだろ!? 黒うさぎは誰なんだよ!?」

 雨瀬先輩は声を荒げながら尋ねる。
< 487 / 700 >

この作品をシェア

pagetop