ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 私の顔が青ざめていく。


 演奏会の時も同じようなこと言ってた……。

 次はないってことは、確実に先輩が狙われるってことだよね……?

 ど、どうしよう……。


「黒うさぎ……」

 雨瀬先輩がぐっと唇を噛み締めると、つむぎちゃんは倒れている私を見る。

「野山、お前は雨瀬と別れて、『黒うさぎ』と付き合った方がいい。その方が絶対幸せになれると思う」

「……」

 私は何も答えない。

「じゃあ、行きます。お疲れさまでした」

 つむぎちゃんは、先程とは違って普通の女子の声でそう言うと、走って図書館から出て行った。

「うさ葉っ!!」

 雨瀬先輩が駆けてきた。

 雨瀬先輩が私の体をゆっくりと起こす。
< 489 / 700 >

この作品をシェア

pagetop