ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「せんぱいっ……、肩……、大丈夫ですか……?」
「俺の事はいい! うさ葉こそ大丈夫か!?」
「私は平気……ゴホゴホッ」
私は手で口を押さえる。
「何が平気だよ。咳出てるじゃないか!」
雨瀬先輩はそう言うと、脱がされたブレザーを私の背中にふわりとかけてくれた。
「飴なめる?」
私はコクンッと頷くと、雨瀬先輩はジーパンのポケットから柚飴を取り出す。
そして、袋を開け、私の口に入れる。
おい……しい……。
ぽたぽた、と私の両目から大粒の涙が零れ落ちる。
こんな恥ずかしい格好見られて、泣いて、私は……。
雨瀬先輩は私の震えた手をぎゅっと握ると、私の頭をふわふわと撫でてくれる。