ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「え、うさぎパーク?」

 放課後。横断歩道を渡りきったところで、雨瀬先輩が尋ねてきた。

「は、はい。今日、優人君に誘われて……」

 私達は右側の歩道を歩いていく。

 左側は2車線の道路になっている。

「みんなで行くのか?」

「いえ、それが、チケットが2枚しかなくて…………」

「それってつまり、2人でうさぎパークに行くってこと?」

 歩きながらコクンッと頷くと、雨瀬先輩は黙ったまま私の隣を歩く。


 怒っちゃったかな……。


「あ、あの……」

「――――行くのはいいけど、もし黒うさぎに襲われたらどうするんだよ?」


 うっ。


「優人君が守ってくれるのか?」

「そ、それは……」

 私達は右に曲がり、住宅地に入る。
< 502 / 700 >

この作品をシェア

pagetop