ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「優人……君……?」

 私はその場で立ち尽くしながら声をかける。

「……」

 優人君は何も答えない。

「優人君っ……!」

 名前を呼び、優人君を抱き抱える。

 優人君は、苦痛に満ちた表情で気を失っている。

「優人君、しっかりしてっ!」

「……」

「優人君っ!!」

「どうしたの?」

 後ろから可愛らしい声が聞こえた。

「優人君が誰かにやられてっ……」

 私はそう言って振り返ると、他校の制服(青色のブレザー)を着た男子生徒数人と女子が立っていた。

 男子の一人は、ケース付きのスマホを持っていて、ケースの先端にスタンガンが装着されており、バシバシと青い稲妻が走っている。

 この人が優人君をやったんだ、と思った瞬間、ふとその隣を見ると、目つきが鋭い女子と目が合い、体が凍り付く。

「凛……ちゃん……?」

 凛ちゃんは、全体的に色白な肌をし、眉毛は細く、一重の目にツケマをつけ、ピンクの口紅にピンクのマニキュアを塗り、前髪は右に流れ、茶髪でふわふわなロングの髪の先を軽く巻いている。
< 507 / 700 >

この作品をシェア

pagetop