ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
逃げ……たい……。
逃げ出したい……。
中2の時と……同じように……。
だけど……。
私は左手で抱き抱えている優人君をチラッと見る。
優人君をこのまま置き去りにして……逃げる訳には行かないよ……。
「また、黙り込みかあ。中学の時よりは成長してると思って期待してたのに、がっかり」
「……お願い」
私は口から右手を離し、震えながら声を絞り出す。
「ん?」
「私のことは……いい……でも……」
顔を上げ、凛ちゃんを真っ直ぐ見る。
頬を流れ落ちていく涙。
「私の友達を……もう傷つけないでっ……!!」