ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「んっ……」
しばらくして気がつくと、私は真紅の絨毯の上に仰向けの状態で倒れていた。
高さ12m程のアーチ型の天井がぼんやりと私の目に映る。
「ヨク、眠レタカイ?」
隣から誰かに声をかけられると、意識が戻ってきて、教会にいることが分かった。
ロマンティックな淡いピンクに彩られたゴシック調の教会は、シャンデリアとステンドグラスから差し込む美しい光で包まれている。
客席の焦茶色の四角い椅子には白色の薔薇が飾られていて、黒うさぎのお面を被り、学生服を着た数百人の人達はその客席で、みんなスマホに釘付けになっていた。
私は両手を見ると、りぼんがついたふわふわの可愛らしいウェディングドレスを着ていることに気づく。
え……!?
ど、どうして私、ウェディングドレス着てるの……!?
驚いていると、隣から誰かが手を差し伸べてきた。
その手を握って起き上がると、22メートルの真紅のバージンロードが広がっていて、その先にある白い教会の台が見える。
りぼん付きのベールを被った私は、手を握っている人の顔を見ると、黒いうさぎのお面を被り、王子様風のタキシードを着た男がいた。
「――――!!」
私は驚きの余り、絶句する。