ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「ハイ」
男はそう言うと、白い教会の台に向かって真紅のバージンロードを歩いていく。
私は黒うさぎのお面を被り、白いシャツに白のネクタイをつけた黒のモーニング姿の男にガシッと腕を捕まれ、後ろにあるチョコレート色の扉の外に連れ出される。
真紅の絨毯はすぐ近くの白い壁まで真っ直ぐ敷かれていて、天井に吊られた大きなシャンデリアと壁についた2つの小さなシャンデリアがキラキラと光っている。
モーニングを着た男がピンク色のスマホを手渡してきた。
これ、私のスマホ……!?
スマホを見ると、グループトークの画面が映っている。
「扉が開いたら、スマホの画面を見ながら歩くんだ。黒うさぎの仲間から祝福のトークが送られてくるから」
祝福のトークって……いつの間にか、黒うさぎのグループに入れられてたんだ……って、あれ?
よく見たらこの人、演奏会の時の黒うさぎに似てる……?
「……うさ葉ちゃん、結婚おめでとう」
え?