ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「やった……ついにやったよ…………!」

 優人君は私達の近くでよろめき、血のついたSINE《サイン》ソードの先を地面に突き刺し、体制を保つ。

「SINE《サイン》は神だっ……!!」

 優人君の両目が潤む。

「SINE《サイン》は神だっ……!」

 優人君はSINE《サイン》ソードから手を離し、その場に倒れる。

「SINE《サイン》は……神だっ…………」

 優人君は目を閉じた。

 優人君の目から一筋の涙が頬を伝う。

 私は滑り落ちていった雨瀬先輩の手をぎゅうっと握る。

「せん……ぱい……」

 ぽたっと涙が零れ落ちる。

「結婚して……、赤ちゃん……作って……」

 ぽたぽた、とまた2粒落ち、自分のウエディングドレスを、

「幸せな家庭を……一緒に……」

 雨瀬先輩の顔を濡らしていく。

「築いて……いくんだよね……?」

 握り締めた雨瀬先輩の手を大きく揺らす。

「答えてよ……、せん……ぱいっ……」
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