ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 もう、流れ落ちる涙を止めることが出来なかった。

 喉の奥から、堪えきれないように嗚咽を何回も漏らす。


 嫌だよ……、先輩……。

 こんなの……、嫌だよ……。

 先輩がいなくなっちゃったら……、夢……、叶えられないじゃない……。

 私を……置いて行かないで……。

 置いて行かないで……。


「ついにやりおったか」

 前校長の声が聞こえた。


 え?


 前校長と前理事長の瀬名君のお父さんが前から歩いてきた。

「やれやれ、イズミの時より派手にやってくれたものだ」

「君、我々、及び今の理事長が速やかに対処するから心配無用だよ」

 前校長がそう言うと、瀬名君のお父さんは私を見る。

「期待しているよと前に言ったが、それを遥かに超えた。礼を言う」


 何……、それ……。
< 559 / 700 >

この作品をシェア

pagetop