ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
私は口を必死に動かす。
どうして…………。
どうして……、声が出ないの……!?
「もしかして、声が出ないんじゃ……」
みっちゃんがそう言うと、
「うさ葉、そうなの!?」
お姉ちゃんが聞いてきた。
私はコクンッと頷く。
「私、先生呼んでくる!!」
お姉ちゃんはそう言って病室から出て行こうとした時、扉が開いた。
「失礼」
40代の眼鏡をかけ、体ががっしりした医師がお姉ちゃんの横を通り、私の元まで歩いてくる。
その後を看護師が着いていく。
「先生、バイタル、安定しています」
看護師が機械を見て言う。
「確かに安定しているね」
医師はそう言うと、私達を見る。
「ナースセンターのパソコンを見ていたら、野山さんの心臓の動きに変化が見られたので、何かあったのではないかと思い慌てて来たけど、野山さん、目覚めたんだね」