ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「先生、うさ葉、声が出せないみたいなんです」
お姉ちゃんがそう言うと、医師は驚く。
「声が出せない!? 野山さん、何か話してみてくれる?」
私は口を動かすが声は出ない。
「本当に声が出ないようだね。傷の具合はどうだろう?」
医師は何針か縫った左腕を見る。
「傷の方は大丈夫みたいだね。じゃあ、今からCTと脳波の検査、MRIもやろうか」
CT、脳波の検査、MRI……!?
私の顔が青ざめていく。
「先生、準備してきます!」
看護師はそう言って病室を出て行く。
私が寝ながらぶるぶると体を微かに震わせていると、
「野山さん、何も心配することはないよ。機械の上で寝ているだけで良いからね」
と、医師が優しい口調で言った。
それから、私は脳の検査を受け、検査が終わると病室に戻った。
みっちゃん達は高校があるので帰って行き、お姉ちゃんとお母さんがいる中、眠りに着いた。