ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 なんで、離してくれないの……?

 なんでっ……。


 うさの助は、ブ――――ブ――――、と鼻を鳴らし、足ダンをする。

 そして、首を横に震ると、前に雨瀬先輩がケチャップでオムライスに描いた「意地悪うさぎ」みたいな顔をする。

 私はハッとする。


 もしかして、携帯禁止だって、口で話せって言ってる……?

 そうなの……?

 うさの助……。


 私は心の中から問いかける。

 うさの助はコクンッと頷く。

 私はうさの助をぎゅうっと抱き締める。


 うさの助、ごめんね……。

 私、甘えてたね……。

 うさの助は声帯なくても、必死に伝えようとしてくれたのに……。

 私はバカだ……。
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