ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 カンッ……。

 何かが地面に落ちた音が聞こえた。

 私はふと、病室の扉を見ると、扉はいつの間にか開いていて、お姉ちゃんが体を震わせていた。

 お姉ちゃんの足下には、オレンジジュースのカンが転がっている。

「うさ葉……声っ……」

 お姉ちゃんは震えを帯びた声で言った。

「えっ……」

 私は喉にそっと両手を当てる。

「ぁっ…………」


 声が出る……。


「お姉……ちゃん……?」

 私がそう言うと、お姉ちゃんは私の元まで歩いてきて私をぎゅっと抱き締めた。

「良かった……」

 お姉ちゃんは体を震わせ、嗚咽する。

 私の視界がぼやけ、きらきらと光が揺れる。


 私……、携帯がなくても口で話せてる……。
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