ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「なんで、ここにっ……」
「犬垣からさっきSINEもらったんだよ。『俺が行くと花村を怒らせるとか色々野山を悩ませる。だから、代わりに様子見に行って欲しい。頼む』ってね」
犬垣君っ……。
「本当、キミは隠すの下手だよね。今もオレで不満って顔してるし」
「そんなことっ……」
「とにかく、保健室連れてくから」
瀬名君は私をお姫様抱っこしたまま歩き出す。
「瀬名君、あのっ、はっ恥ず……」
「そうだ、言い忘れてたことがあった」
「え?」
「――――期末、よく頑張ったね」
瀬名君が一瞬、雨瀬先輩に見えた。
私の両目からぶわっと涙が零れ落ちる。
なんで……。
なんで、それを言うの?
先輩みたいじゃない。
ずるい、瀬名君は本当、ずるいよっ……。