ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「おいっ、野山っ……」
私は教室から出ていく。
廊下を真っ直ぐ歩いていると、下駄箱が見えてきた。
下駄箱の前を通って左に曲がり、そのまま真っ直ぐ進み、自動販売機の場所が見えかけたところで、学食側の壁に手をつき、右手を口に当て、立ち止まる。
だめだ、やばい。
すごく気持ち悪い。
吐きそう。
私は口に手を当てたまま、しゃがみ込む。
――――パタ。
後方から、シューズの音が響いた。
パタパタ。
誰かが近づいてくる。
私の左腕を乱暴に引き上げると、首に手を回させ、私の腰に手のひらを当て、もう片方の手で足を持ち上げ、そのままひょいっと私をお姫様抱っこする。
「せ、瀬名君っ……!?」
「期末の勉強頑張り過ぎて具合悪くなるとか、本当にキミは弱っちいね」