ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 夜空からしんしんと、白く輝きながら舞い降りてくる雪。

「雪、綺麗っ……」

 私が興奮気味に言うと、雨瀬先輩は突然、囁(ささや)くように歌い出す。


 英語……?

 クリスマスソング……?


 優しいバリトンの声が私の胸に染渡ってきて、どきんどきん、と私の胸が高鳴る。

 雨瀬先輩は歌うのをやめると、私をじっと見つめてきた。

 私も雨瀬先輩をじっと見つめる。

 鼻がそっと触れ合うと、私達はキスを交わした。

 お互い背中に手を回し、何度も何度も。

 私達は、まるで雪のように、溶け合っていく。

 そんな時だった。

 扉がノックもなしに開く。

 私達はキスをするのをやめて扉の方を見ると、フードを被った男がスマホを持って立っていた。

 男はフードをかっこよく取り、とても爽やかに笑った。
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