ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「野山さんの…………大切な人…………だから…………」

「えっ……」

 私は驚く。

「……写真を見たの」

 私は首を傾げる。

「写真……?」

「野山さん達と…………クレープ食べに行った時に撮った写真…………それを見たら…………戻りたくなっちゃった…………」

 絵美ちゃんは途切れ途切れに声を震わせながら続ける。

「戻れないって分かってたから…………ずっと…………野山さんのこと…………無視…………してたのに…………」


 絵美ちゃん…………。


「野山さんっ……」

 絵美ちゃんが手を伸ばしてきた。

 私は、ぎゅっと絵美ちゃんの手を握り、ん? と言葉を返す。

「野山さん…………私…………なれた…………かな…………」

「え?」
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