ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「野山さん」

 私は宇佐野先生を見る。

「見てたよ、大変だったね」

「……」

 私は黙る。

「でも、無事で良かった。ここにいるみんなも」

 宇佐野先生がそう言うと、全員微笑む。

「SINE《サイン》は、本当に恐ろしいと今日改めて実感したよ。SINE《サイン》に依存したことで、恋心の暴走が更に悪化したのではないかと私は考えている」


 そんなっ……。


「けれど、SINE《サイン》が100%悪いとは言えない。SINE《サイン》で楽しくコミュニケーションを取ることは悪いことではないしね。ただ、SINE《サイン》に依存しない強い心を持つことが、きっとより良いコミュニケーションを築いて行けるのではないかと私は思っているよ」

 宇佐野先生はそういい終えると、優しく笑った。



 それから数日後、優人君は鑑定留置の為、警察病院の精神科に送られ、瀬名君のお父さん、前校長、凛ちゃんも逮捕され、佐熊先輩、笠原先輩、笠原君、つむぎちゃんは罰金、絵美ちゃんは事情聴取で済んだのだった。
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