ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 ……もし、雨瀬先輩と出会ってなかったら、ここに立ってなかったかもしれない。

 先輩、ありがとう。


 式が終わると、私は3年B組の教室に戻り、自分の席につく。

「野山さん」

 青いリボンを頭につけた絵美ちゃんが話しかけてきた。

「一緒に写メ撮りましょう?」

 私の顔が、ぱああっと明るくなる。

「うんっ!!」

「犬垣さん、撮って」

 絵美ちゃんが隣の席の犬垣君にスマホを手渡す。

 犬垣君は何も言わずにパシャッと写メを撮る。

「ちょっと犬垣さん、撮る前に何か掛け声かけて!」

 犬垣君は机に置いてある携帯を手に取ると、バババッと文字を高速スピードで打ち、画面を見せてきた。

『撮れと言われたから撮ったまでだ。掛け声かけて欲しいなら、最初からそう言えば?』


 あわわわっ……。

 絵美ちゃん、怒ったんじゃ……。
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