ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 え?


 校舎の反対側を見ると、スーツを着た雨瀬先輩が立っていた。

「せっ……先輩っ……!」

 私は右手に鞄を持ったまま、地面に敷かれた緑色のマットを踏みつけ、小走りする。

 その時、段差に足が引っかかり、

 ドテッ。

 躓いてこけた。

「も~、うさ葉、何やってるの!」

 みっちゃんが駆けて来て、私の体をゆっくりと起こす。

 犬垣君や鹿野君達も駆け寄ってきた。

 雨瀬先輩が心配そうな表情を浮かべる。

「うさ葉、大丈夫か!?」

 私は頭に左手を当て、へらっと笑う。

「勢い余ってコケちゃった……」

「ははっ、俺の卒業式でもコケてたな」


 先輩の笑顔、素敵だなぁっ……。


 雨瀬先輩は私の手を掴むと、引っ張り上げ、立たせてくれた。
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