イジワル婚約者と花嫁契約
エピローグ
「健太郎さん、これはどこに置きますか?」

「んー……リビングでいいんじゃない?」


私達が出会って一年後、籍を入れて無事挙式を挙げた。
そして今日から私達は新居で新しい生活を始める。

「だいぶ片付きましたね。少し休憩しましょうか?」

「そうだな」

新しいキッチンに入るだけで、健太郎さんと結婚したんだって実感できて、いまだに頬が緩みそうになってしまう。

「灯里ー!俺珈琲はブラックでいいからな」

「もちろん知ってますよ」

すぐに答えると満足気に笑う健太郎さんと目が合う。
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