檻の中の国
私が目覚めたのは、

それから三時間後だった。


……冷たいアスファルトの感触……



「…やっと起きたんだ~(笑)


これから何すると思う?」


池田さんは、六芒星の中に"飽きた"の

文字が入った正方形の紙をかざした。



それをまわりの子達が歩道橋の下に置く。



私は身動きの取れないまま

歩道橋の上に連れていかれた。



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