檻の中の国


女の子は拳をぎゅっと握った。


「………わかった。」


「……………ああ。それでいい。」


みるみるうちに女の子の体は透けていく。



「………次生まれてくる時は、



………必ず



自分のしたいように生きるんだ。



いいな。」



「……そうする。」






ふっと、女の子は私の目を見た。



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