寂しがりヒーロー

生まれてきてよかったって思いました。

みんなが帰った後、僕はカモちゃんにずっと聞きたかったことを聞いた。


「ねぇ、今日さ、なんでずーっとスマホ見てたの?」


そう。
それがまだ、分かってない。
だからなんか、モヤモヤしていた。

僕がそう聞くと、カモちゃんは小さく首を傾げた後、「あー!」と叫び声を上げた。
そして、肩を落とした。


「えっ!?何!?どうしたの!?」


ビックリして思わず飛び跳ねそうになりながらも、僕はカモちゃんに聞く。

するとカモちゃんは、困ったように笑って、「...お誕生日の、お祝いがしたかったんだよね」と言った。
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