寂しがりヒーロー
「なんでダメなんだよ」

「...そっか、お前は知らねぇんだもんな」


玲がそう言って、話そうとしたとき、チャイムがなった。


「ちっ...時間切れだな。昼休憩、うちの校庭に来るっていう情報が入った。伊月さんは、万が一の場合は、逃げちゃっていいっすから」

「はぁ!?」


仁太くんがありえない、と言った様子で僕を見る。

僕は、「ごめん」と謝ることしか出来ない。

授業中も仁太くんは話しかけてくるけど、さすがにカモちゃんに怪しがられるし、と思って、まともに話せなかった。

仁太くんはイラついている様子だけど、僕は、言いたい気持ちを抑えて授業を受け続けた。
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