寂しがりヒーロー
授業が終わり、ついに昼休憩。


「おい、伊月...」


いらつく仁太くんに、「校庭、行こ?」と一言言って、教室を出た。

廊下には、絋ちゃん達が集まっていた。


「伊月さん...カモさんのことは」

「...ここで下手なことしたら、バレる可能性が高い。出来れば、僕は回避したいんだけど」

「了解しました。俺らに任せてください」


頭を下げるみんなの中で、仁太くんだけは納得がいっていない様子だった。


「...行きましょう」


絋ちゃんの後をついて歩いて、僕らは校庭に向かった。
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