隣の席の、クソ悪魔。
過去のことがフラッシュバックしかけて、ばっと顔を逸らした


「はじめまして…

え、っと、中村沙羅です…」



待って。


こんなきょどったままじゃ中学みたいに弱気のままじゃん



ちゃんと強気にならないと



「はじめまして



僕の名前は、松山葵。



よろしくね」



この人、声も作り声じゃん


絶対普通の声より高い声出してる



「よろしく」


私ははっきりとそう言って反対側の人の方を向いた




あの笑顔




見ただけで気持ち悪い…



あんな笑顔で笑うぐらいなら、普通に笑った方が絶対いいのに



そう思ったのだった
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