輝照天欠-輝き、照らす、天にありし、欠かせぬモノ-
「するとその人はこう言ったんだ『当たり前だ!金があれは世界中のもの全て手に入る!』ってね」

男の子が上を見ながら言いました。

「へぇ〜」

女の子が目を擦りながら言いました。

「僕は最後に尋ねたんだ『じゃあ月の光をあなたは買えますか』ってね」

男の子がウトウトしながら言いました。

「それでぇ〜」

女の子が上を見ながら言いました。

「その人はこんなことを言うんだ『買えるさ!世界中の人に金を渡して言うんだ“月を見ないでくれ”ってな』ってね」

男の子が笑いながら言いました。

「ふーん…」

女の子がウトウトしながら言いました。

「そしたらね、その人はそのまま倒れて死んじゃったんだ」

男の子が女の子が右手に持っている林檎を見ながら言いました。

「へぇ〜そうなんだぁ〜お金で命を買えばよかったのにね」

女の子が笑いながら言いました。

「あ〜そうだよねぇ〜………なんでなんだろう?……………で、これがそのお金だよ!だから僕はこのお金で君に月をプレゼントするよ!」

男の子がはしゃぎながら笑顔で言いました。
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