ただの幼なじみじゃいられない!



ちょうど1時間目終了のチャイムが鳴って、俺と咲はそれぞれの教室へ戻ることにした。


咲は隣のクラスだから、教室まで一緒に戻っていった。


咲のクラスの前で軽く手を振り、俺は自分のクラスへ戻ると自分の席へドカッと座り頬杖をついた。



___俺は、決めた。


これからは、咲に尽くす。


もう…自分に嘘はつかねえ!


好きな女のことだけ、咲のことだけ考える。


好きでもない女と遊んだって、好きでもない女を抱いたって、本当は罪悪感と虚しさでいっぱいになるだけだった。


表向きはいつだって楽しそうに誘いに行ったし、誘いに乗った。


…でも、俺はただ自分自身と相手の女に八つ当たりしてただけだったんだ。


本当は、ずっとわかっていたんだ。


< 23 / 267 >

この作品をシェア

pagetop