ただの幼なじみじゃいられない!



自分に嘘をついてた自分にセイグッバイ!!


そんな決意をして、頬杖をついた腕にグッと力を込めた。



「おい〜爽太、1時間目から女狩りしてたのかよ!」


「…なんだよ、雄哉。」



明るい顔をして俺の席まで駆け寄ってきた、クラスの友達の雄哉。


派手な外見のわりに硬派なんで、女子からわりと人気。



「今日は、そんなんじゃねぇ。」



…実際はやりかけてた、けど。


それはいいよな、別に言わなくて。



「ふぅ〜ん?珍しいな。」



首を傾げて不思議そうな顔をする雄哉。


そんな表情をされるのも、無理はない。


授業サボって、しょっちゅう女と一緒にいたから。


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