私の思い~きっかけとタイミング~

「俺は前から美紗の事を知っていたんだ。でも、恋に落ちたのは総合病院。」

照れくさそうに恵太さんは一登さんを見る。

そして恵太さんは自分の口から、通勤の裏道の事、そして私の寝顔に一目ぼれした事、そして山本先生に相談した事などを簡単に話した。

私が知らなかった事もあって、私も興味深く話を聞く。

「じゃあ、美紗ちゃん側からの話を聞こうか。」

綾子さんが今度は私を見る。

私は紙飛行機の件から電話をもらって彼の事に気が付いた事、井上さんと出掛けてその時にショッピングセンターでばったり出会った事など、恵太さんの話に補足するかのように話した。

そしてファミレスで初めてちゃんと顔を合わせた時に感じた事も。

恵太さんが総合病院の事を一目ぼれと言うのなら、私もその時、恵太さんに一目ぼれしたのかもしれない。

そう思った事は、黙っていたけれど。

「両方の話を聞いて、始めてやっと分かるって感じね。」

綾子さんは笑った。

私の話は申し訳ないが、どうしても井上さんとの話が絡んでくる。
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