私の思い~きっかけとタイミング~
どうやら様子がおかしい。
美紗の代わりに奥さんが答えてくれた。
「いつもこういう時は、美紗ちゃんここに泊まるの。」
「そうなの?」
俺はついそう聞いてしまった。
でもそんな俺に奥さんはまた口を開く。
「でも今日は恵太君に譲る。」
ありがとう、奥さん。
俺は心の中で叫んでいた。
ひと悶着あったが、俺はきっぱりとこう言った。
「一登、奥さん、今日はありがとうございました。美紗と帰ります。」
そして一登夫婦に散々言われながら、俺は美紗を連れて杉浦家を後にした。
俺は初めて、いつもすれ違っている美紗のシルバーの軽自動車の助手席に乗せてもらう。
ダメだ。