私の思い~きっかけとタイミング~
「君は確か病院の…。」

泣いている津田を見ると、一登は目を丸くする。

そして俺を振り返った。

「ちょっと用事があって来たみたいなんだけど…。」

俺は歯切れが悪い。

そして津田は立ち上がる。

「すいませんでした。帰りますね。」

そう言って俺達に頭を下げると出て行った。

「…お前、同僚に手を出していたのか?」

一登は俺の顔を見る。

「とんでもない。指導している後輩に手は出さない。」

俺はきっぱりと言った。

「まあ、俺にはウソつくなよ。昔のお前なら絶対ヤッてるだろう?ところで美紗ちゃんはこの事を知っているのか?」

さすがに一登は心配そうだ。

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