七センチ後を歩く

 カレンダーに書かれたありえない数字。

「2007って…」

 七年前。私がずっと後悔しているあの…

 急にドアが開く。

「ちょっと香奈!いつまで寝てるの!?学校遅れるわよ!」

「うわああああ!!!お母さん若!!」

「意味わからないこと言ってないで早く起きなさい!」

 お母さんは勢い良くドアを閉め一階へ降りていった。

「嘘、でしょ?」

 私は頬をつねった。

 これは夢?

「痛い…」
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