七センチ後を歩く
七センチ前

 暑い。
 眩しくて、汗がすごい。

 何か音がなっている。目覚ましだろうか。

 何だろう。何か美味しそうな匂い。
 
 何だ。もう朝か。

「…え!?」

 もう朝であると自覚し、私は跳ね起きる。

「…ん?」

 部屋がいつもと違う。

 ピンクの家具でいっぱいだが、私の部屋は青色でいっぱいなハズ。

 昔はピンクだったが。

 あれ。カーペットも色が違う。
 白じゃなくて緑のハズ。

 昔は白だったけど。

 …ん?昔?

 私はあたりを見渡す。
 この部屋、そしてこのダサいパジャマ。

 待って。

< 9 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop