光の少女Ⅳ【神魔界編】
3

「どうした?鈴麗」

「神蘭、聖羅様が・・・」

「!!聖羅様が、どうしたんだ!?」

「戻ってきたの!総長と副総長が助けてきたみたいで」

「それで、無事なのか?」

「今は意識がないけど、それだけみたい」

「そうか。わかった、今戻る。花音は?」


聖羅が戻ってきたと知り、直接彼女の無事を確認したいのだろう神蘭が花音を見る。


「私はもう少し此処にいるよ。少し考えたいこともあるから」

「わかった。なら、先に戻ってるよ」

「あまり遅くならないようにね」


そう言って、神蘭と鈴麗が去っていき、花音一人になる。


(心・・・か)


二人の姿が見えなくなった所で、改めて神蘭の言葉を思い返す。

その時、急に周りの空気が冷えたような気がした。
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