光の少女Ⅳ【神魔界編】

「な、何?」

「ふふっ」

「!!」


振り返り、近くにあった窮姫の姿に思わず後ずさる。


「・・・やはり、貴女が鍵みたいね。聖羅は取り返されてしまったし、今度は貴女にしようかしら」

「っ・・・」


その言葉にこのままでは不味いと思って、窮姫から逃げる為に走り出す。


「無駄よ。貴女はここから逃げられない」


走り出した花音の背後から、窮姫の声がしたかと思うと、何故だが同じ森の中の筈なのに雰囲気が変わったような気がした。
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