光の少女Ⅳ【神魔界編】

第11章 一人

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「はぁ、はぁ・・・」


窮姫から逃げる為、全力で走って数分。

花音は足を止め、辺りを見回した。


(おかしい。そろそろ皆がいる所についてもいいはずなのに。それに追い掛けてきてる訳でもないし)


そう思いながら、気配を探ってみたが、誰の気配も感じ取れなかった。


「これって、まさか・・・」

「そう。此処には誰もいない。・・・我々以外にはな」

「!?」


誰もいないと思ったばかりなのに、急に一つの気配が現れ、声がする。

其方に視線を向けると、青白い顔をした男がニヤリと笑みを浮かべていて、花音は反射的に再び走り出した。
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