光の少女Ⅳ【神魔界編】
「ね、早く逃げて」
繰り返して言う花音に、二人は困ったように視線を交わす。
「逃げろって言われても」
「この里から魔界に行くには、里長の家へ行かなければならないんだ。そこからしか、行けないんだよ」
「それに、その装置の回りだってきっと魔族達がいる。一人でどうにか出来るとは思えないよ」
梨亜がそう言った時、僅かに何かが羽ばたくような音が聞こえ、花音は辺りを見回す。
「ピイィー!」
「!!」
その瞬間、花音目掛けて小さな竜が突っ込んできて、花音は慌てて抱きとめた。
「白亜!?どうして、ここに?」
「見つけた!」
白亜に話し掛けていると、次に此処にはいない筈の声が聞こえた。
見ると、その先には夜天、刹那、凍矢、紫影の姿がある。
「どうして、四人が?」
「本当は中央で待ってろって言われたんだけどな」
「星夢にこのメンバーで行けって言われたんだよ」
溜め息をつく刹那と凍矢、夜天、紫影を順に見る。
未来を知ることの出来る星夢なら、花音の状況を知ることが出来たのだろう。
能力的に装置の影響を受けにくい夜天と紫影、多数でも動きを封じることの出来る凍矢、空間を操れる刹那は今の状況に適していた。
繰り返して言う花音に、二人は困ったように視線を交わす。
「逃げろって言われても」
「この里から魔界に行くには、里長の家へ行かなければならないんだ。そこからしか、行けないんだよ」
「それに、その装置の回りだってきっと魔族達がいる。一人でどうにか出来るとは思えないよ」
梨亜がそう言った時、僅かに何かが羽ばたくような音が聞こえ、花音は辺りを見回す。
「ピイィー!」
「!!」
その瞬間、花音目掛けて小さな竜が突っ込んできて、花音は慌てて抱きとめた。
「白亜!?どうして、ここに?」
「見つけた!」
白亜に話し掛けていると、次に此処にはいない筈の声が聞こえた。
見ると、その先には夜天、刹那、凍矢、紫影の姿がある。
「どうして、四人が?」
「本当は中央で待ってろって言われたんだけどな」
「星夢にこのメンバーで行けって言われたんだよ」
溜め息をつく刹那と凍矢、夜天、紫影を順に見る。
未来を知ることの出来る星夢なら、花音の状況を知ることが出来たのだろう。
能力的に装置の影響を受けにくい夜天と紫影、多数でも動きを封じることの出来る凍矢、空間を操れる刹那は今の状況に適していた。