光の少女Ⅳ【神魔界編】

第7章 秘められた力

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「何?二人だけで、何するつもり?」

「これ以上、夜天くんは傷付けさせない」

「俺の親友は返してもらう」

「ふふ、あははははっ」


花音と光輝の言葉を聞いて、黒蘭が笑い始める。


「だから、何?二人で私が倒せるとでも?無理に決まってるでしょ。折角、そいつが救った命を無駄にしない方がいいと思うけど?」


その言葉にちらりと背後の夜天を見る。

今は意識を失っている傷だらけの姿に胸が痛む。

黒蘭に視線を戻すと、もう怒りしか湧いてこなかった。


「・・・貴方は、夜天くんを許さないって言ってたよね?」

「ええ、そいつのせいで作戦は失敗。このままだと、黒姫様の信頼も失ってしまう可能性があるの。だから、せめてそいつは殺していくわ」

「・・・そう」


黒蘭を見据えて、弓を構える。花音の横でも、光輝が剣を構えた。
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