光の少女Ⅳ【神魔界編】
2

パタンッ


「「!!」」


ドアが開く音に花音と光輝が顔を上げると、美咲と星華が出て来たところだった。


「夜天くんは?」

「怪我の手当ては終わってます。後は、意識が戻れば問題ないかと」

「大丈夫。ゆっくり休んでいれば、すぐに気が付くよ。他の四人もね」


優しく笑みを浮かべて言った美咲と星華に、ほっと息をつく。

怪我をしている夜天以外にも、操られていた四人も今は意識がなかったが、それを聞いて安心した。


「それにしても、まさか二人で黒蘭を倒してしまうなんて」

「切れた時に恐ろしいのは、風夜だけかと思ってたけど」

「ここにもいたみたいだな」


夜天の様子を見に来た雷牙、火焔、大樹に言われて、花音は苦笑する。


「あはは、正直言うとどうやったのか、全然覚えてないんだよね」

「覚えてないの?本当に?」


目を丸くする水蓮に頷く。


「うん。夜天君を庇ったところまでは覚えてるんだけど、その後は・・・」

「気が付いた時には、ベッドの上だったしな」


花音と光輝が言うと、雷牙達は顔を見合わせていた。
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