隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


この前の餃子だって、初めての割にはできてたけど、後片付けは大変だった。



そんなことを思いながらいつものように、手際よく料理をしていく。



俺が料理している中、3人はリビングでテーブルを囲んでなにやら話している。



「宙、いい主夫になりそうだな」



「茉奈ちゃん、碓氷くんに負けないように頑張らなきゃねっ」



「うん、そうだねー……って!」



かすかに聞こえる話の内容。



竜也とすみれになにやら言われて、ころころと表情を変える茉奈。



そんな会話をBGMのように聞き流し、調理していく。



バターライスの上にとろふわの卵を乗せて、ホワイトソースをかける。



───よし、できた。

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