隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
綺麗に盛った皿を食卓に並べていく。
「ほら、できたぞ。茉奈リクエストのオムライス」
そう声をかけると、待ってました! というようにパタパタと食卓テーブルにやってくる。
「わぁっ」
「美味そう!」
「碓氷くん、すごいっ!」
俺の手作りオムライスを見て目を輝かせる3人。
湯気と一緒にいい匂いがふわっと漂う。
「冷めないうちに食べろよ」
ずっと見つめてばかりいる3人にそう声をかける。
ホワイトソースは冷めると美味しさが半減してしまう。
「「「いただきますっ」」」
俺の声を合図にみんなスプーンを持って、声を合わせて言った。
とても美味しそうに食べる3人に、ひとり、心の中で満足する。