隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


私たちのクラスの模擬店は白雪カフェ。



雰囲気に合うように、教室の中はカラフルに色づけられていく。



「それはそっちねー!あー、それは…後回し!」



リーダーも忙しそうに指示を出していた。



「大変そう……」



そんなリーダーの姿を見て、そう呟いた。



「よそ見すんなよ、間違えるぞ」



「あぁ、ごめん」



私たちに任された仕事は、お店の看板作り。



なんでも前日まで作っていなかったことに気がつかなかったみたいで、急遽作るように任された。



「あっ、茉奈ちゃんそこ色違うっ!」



「わっ!あ、危なかった……」



すみれに言われなかったら間違っていたかも……



急遽作り始めたから、予備の材料はない。



だから間違うわけにもいかないんだ。



危うくリーダーに怒られるところだった。

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