闇の月光moon×Sun
[青龍総長side]

綺麗に整いすぎたこの顔と

喧嘩やトレーニングで鍛え上げたこの体は

女共を惹き付けるには
十分すぎるのは解っているが

あの表面がよけりゃ何でも良いと思える
女共の脳内を覗いてみてぇよ。


良い男だと察すれば簡単に体を預けちまう

そんな奴等をどうして
俺が好きになると思える。


よっぽどソープやクラブで誘った女に
ヤラせてもらった方が良いに決まってる。

あれは一夜限りですむしな。


だからはっきりいって女は嫌いだ…。


チッ…




ふと俺が校門から学校に向かおうとすると
俺を待ち伏せしてる女が昇降口で
たむろっていた…。


あんなに毎日毎日懲りずにいて
飽きねぇのかな。

あれだと校舎に入ることは無理だと思い
裏口から入ることにした…。




良い忘れてたが…
この男は青龍の総長もとい
四神龍聖会の総長“空海 棗(くうかい なつめ)”




朝から変なもん見たから気分わりぃ…






屋上行くか…





キィー…ガッチャン…。


屋上につくと何時もの
青空に広がり気持ちの良い風が吹いていた



ただ…




いつもと違うのは、ポリタンクの裏に
寝転んでる奴がいる。





チッ…




本日2度目の舌打ちは外にいるせいか
遠くまで響いた気がした…。


先客居んのかよ…てか誰だし…



イライラをしながらもその正体を
眼に焼きつけようと近づいた…。





だけど、





その数秒後、イライラさえも
そんなの吹き飛んだ。




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