君を攻略したいのです!


「……ペアリング。」





そう言ったショウは、微笑んで自分の薬指に付いた指輪を見せる。





「本当だ……一緒じゃん……。」




あたしの指に付いている物と、全く同じ。





……嬉しいんだけど……お値段ってどれくらい?




「いくらしたの?」





「合わせて一万。」





高っ!




でも、返さなきゃだよね……。





「あたし、五千円払うよ!」




「財布、持ってないでしょ。」





うっ……そうだった!!




「モナカへの、ちょっとしたプレゼントだから気にすんなよ。」




「っ!」




彼女へのプレゼント……ってこと?





どうしよう……めちゃめちゃ嬉しいよ……。




「……ありがとう。じゃあ、遠慮なく!」




お礼をするとショウは、恥ずかしそうに微笑んだ。




「どーいたしまして!」
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