シャイな彼女と月島くん
てか相原は俺の彼女だろうが。
野々宮に餌付けされて簡単に恥じらい顔見せるなよ。
野々宮が惚れたらどうするんだ。
こいつチョロいからすぐ落ちるぞ。
三角関係とかゴメンだからな。
まあ、万が一そうなったら遠慮なく野々宮を叩き潰すけど。
結局、野々宮に会話の主導権を握られて昼休みは終わった。
こうなったら放課後だ。
いや授業中もありか?
でもな、野々宮と違って相原は真面目に授業聞いてるし。
やっぱり放課後にしようか。
と、考えて相原と絡むのを放課後の楽しみにしていた俺。
なのに。
こういうところでKYスキルを発揮してきた馬鹿がいた。
「なあなあ、月島~。俺今日部活ないから一緒に帰――」
すかさず野々宮を突き飛ばし、怒りをこめてドカッと壁を殴りつける。